たくしてとは
こども食堂運営者の気持ちの分かち合いから始まったつながり
鹿児島県では2016年からこども食堂の活動が始まりました。県内各地の運営者が地域での活動に試行錯誤し、孤軍奮闘していました。そんな中で「一緒に喜びも悩みも分かち合いたい」と顔を合わせて話し合ってきたことから、こども食堂運営者同士の横のつながりが生まれ、2018年に「かごしまこども食堂・地域食堂ネットワーク」ができるに至りました。それぞれの地域の課題に寄り添い、地域の「人・もの・こと」を生かして活動しているこども食堂・地域食堂のみなさんの「主体性」や「多様性」を尊重していくという姿勢は、ずっと大事にしています。
様々な立場の方とつながることで子どもやみんなに温かい地域を
「かごしまこども食堂・地域食堂ネットワーク」でこども食堂運営者同士のつながりを大事にしながら、少しずつ「鹿児島のこども食堂へ」というご支援をいただくことが増えてきました。それをお預かりし、仲間で分ける、外部の皆さんとの折衝を行うという活動を、こども食堂・地域食堂の活動をしながらお互いの善意でまかなってきました。しかし、その継続をこども食堂・地域食堂のみなさんの善意だけに頼ることの負担を感じ、「こども食堂の運営や立ち上げ、広げる活動をお手伝いする『こども食堂の応援団』」の必要性を強く感じるようになりました。そこでできたのが「たくして」です。
たくしてに「地域・子どもへの思い」を託していただきたい
「たくして」は、こども食堂・地域食堂の運営者の「主体性」「多様性」を重んじ、こども食堂を一つの手段として、地域や子どもを思い、自分にできることを一歩踏み出す人を増やしていきたいと思っています。それが、誰もが共に生きる温かさを感じる鹿児島を作ることにつながると信じています。誰もが担い手になり、関わりがもてるこども食堂という活動に、地域やこどもへの思いを形にしたい方々が、それぞれの方法でやってみたいことを私たちに託してくださることを願います。たくしては様々な方の気持ちを橋渡しするプロの「託し手」になります。みんなで一歩を踏み出し、少しずつよりよい未来を子どもたちに託していきましょう。
撚り合わせてできる1本の糸をモチーフにしたロゴ
支援する人、支援を希望する人、そして2者をつなぐ「たくして」の存在。温かい地域をつくる担い手として3者が協力する様子を、撚り合わせてできる1本の丈夫な糸に重ね合わせました。
温かいつながりに満ち、安心できる未来が、絶えず続くようにというメッセージを込め、無限大のマークのようにループする形で表しました。